2024年11月29日

ウッドデッキは必要?設置のメリット・デメリットや検討ポイントを解説

「家の庭にウッドデッキを作りたいけど、どれくらいの価格になるのかな」 「設置後のお手入れってどうすればいいんだろう…」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

ウッドデッキがあれば、洗濯物を干しやすくなったり、休憩スペースにできたり便利な空間ですが、設置する時はさまざまなポイントを考えた上で検討する必要があります。

この記事では、ウッドデッキ工事を検討しているあなたのために、設置するメリットやデメリット、設置時の検討ポイント、さらには維持管理のコツを解説します。
ぜひ、参考にしてみてくださいね。


1.ウッドデッキとは?

ウッドデッキでくつろぐ家族

 

ウッドデッキとは、主の家のリビングから庭に続く形で設置されるデッキスペースのことを言います。

木材や樹脂素材で作られることが多く、屋内外のつながりを感じられる開放的な空間として家族や友人と過ごす憩いの場として使えるほか、観葉植物を飾ったり、ペットと遊んだり、活用方法は様々です。

設置する際には素材選びが重要で、特に天然木か人工木のどちらにするかによって、見た目や設置後のメンテナンスが異なります。
ウッドデッキは利便性を高めるだけでなく、庭のデザイン性を向上させるアイテムとしても注目されています。

ウッドデッキに使用される素材は大きく分けて以下2種類です。


天然木

天然木はその自然な風合いや温かみのある質感が大きな特徴です。
ヒノキや杉などの耐久性に優れた木材がよく使われ、見た目にも高級感があるため、多くの方に人気があります。

木特有の香りが心地よく、屋外にいながらリラックスできる点も魅力の一つです。
メンテナンスが必要で、防腐剤の塗装布やひび割れの補修が求められることがありますが、その手間を惜しまない方には長く愛用できる素材です。

さらに、天然木は経年変化によって独特の風合いが増すので、楽しみながらお手入れを行う方も多くいます。

人工木(樹脂木材)

人工木は木粉と樹脂を混ぜて作られた素材で、耐久性が高く、手入れが簡単な点が大きな魅力です。

また、カラーバリエーションが豊富で、自宅の外観や庭のデザインに合わせた選択肢が広がる点も人気の理由です。

ただし、天然木と比べると質感が人工的に感じられる場合があるため、見た目のリアルさを重視する方には好みが分かれる場合があります。
日頃忙しくお手入れをする時間が取れない方には、非常におすすめです。

どちらを選ぶかによって、費用や維持の手間が異なりますので、設置前にじっくり考えることが重要です。


2.ウッドデッキを設置するメリット

ウッドデッキスペースイメージ

 

ウッドデッキを設置することで得られるメリットは多いです。

まずは、家族や友人と過ごすための憩いの場として活用できるポイントが挙げられます。
ウッドデッキは、リビングから続く形で設置されるため、特に子どもやペットがいる家庭では、安全に遊べる屋外スペースとして重宝されます。

また、ウッドデッキがあることで、家全体が広く見える視覚効果も期待できたり、お家をよりオシャレに見せることもできます。

利便性やデザイン性が向上するため、ウッドデッキは住宅リフォームの中でも人気の高い選択肢となっています。

1.家族団らんの場になる

ウッドデッキは、リビングの延長として家族でくつろぐスペースにできます。
天気の良い日は、ここでバーベキューを楽しんだり、子どもの遊び場を設けたり、活用方法は様々です。

特に小さいお子さんがいるご家庭では、安全で快適な屋外スペースとしてお使いいただけるため、人気があります。

2.リビングが広く感じられる

ウッドデッキを設置すると、室内と屋外の境界が解消されるため、リビングが広く感じられる効果があります。

リビングに隣接する形でウッドデッキを設置することで、まるで一部屋増えたように感じられることもあります。

また、自然光を取り込みやすいため、日中明るい部屋で快適に過ごすことができます。
さらに、家具を置いても圧迫感が少ないため、家族はもちろん、来客がある時もより快適に過ごせるようになります。

3.家の資産価値を高める

ウッドデッキを設置することは、住宅の資産価値を高める効果が期待できます。
特に、デザイン性の高いウッドデッキは外観をおしゃれに見せ、家全体の印象を引き上げてくれます。

また、リビングから庭へと続いていく快適な空間は、機能性だけでなく暮らしの豊かさを演出する重要な要素となります。
不動産市場においても、ウッドデッキがある住宅はない住宅に比べて評価が高くなる傾向があります。

さらに、庭の活用度が上がることで、家の利用価値がかなり上がります。
メンテナンスをしっかり行えば、耐久性を保つこともできます。
このように、ウッドデッキは実用性と魅力を抑えた投資価値の高い設備と考えて活用してみましょう。

4. 外観の向上

ウッドデッキを設置することで、家の外観が大きく向上します。
シンプルな庭でも、デッキウッドがあるだけで洗練された印象を与え、家全体のデザイン性を高める効果があります。

風合いや質感が住宅に温かみをプラスしてくれるので、訪れる人にも良い印象を与えることができます。
ウッドデッキの色やデザインを外壁や屋根とコーディネートすれば、家全体を統一感のあるスタイリッシュな印象にすることができるのも大きな特徴です。


3.ウッドデッキを設置するデメリット

 

ウッドデッキには魅力が多く、お手入れをすることで長く使うことができます。
しかし、設置後に後悔しないためにも予めデメリットを確認しておくことも重要です。

特に事前に確認しておくべき点としては、初期費用が高いことやメンテナンスの手間、庭の広さなどを考慮しておくことがおすすめです。

特に天然木を選ぶ場合、材料費や施工費がかさむため、予算をしっかり計画する必要があります。

また、天然木は防腐処理や塗装などのメンテナンスや紫外線や雨風によって劣化しやすいため、定期的な清掃や補修も必要になります。

さらに、設置スペースが限られている場合は、バランスを考慮しなければなりません。
その点を十分に理解した上で、慎重に検討することが重要です。

具体的には次の5つを事前に確認しておくといいでしょう。

1. 初期費用が比較的高い

ウッドデッキの設置には、材料費や施工費などの料金がかかります。
費用が高くなる素材として、天然木があります。

特に、耐久性が高く、見た目も美しい木を選ぶ場合は、コストが大幅に上がります。
サイズやデザイン次第では数十万円以上かかる場合も少なくありません。

また、施工する現場の状態や地盤の強化が必要な場合は、さらに追加費用が発生することもあります。
そのため、予算を事前に決めた上で、見積りを複数の施工業者から取得することが大切です。

ただし、安価な素材を選ぶことで耐久性が低下する可能性があるため、様々なバランスを考慮した上で検討する必要があります。

 

2. メンテナンスに多少の時間がかかる

ウッドデッキを長く使うためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。

特に天然木の場合、防腐剤の塗布や塗装を1〜2年ごとに行う必要があります。
メンテナンスを行わないことで、劣化が生じ、ひび割れや腐食の原因になることがあります。

また、人工木の場合でも、表面の木材に汚れが生じることはあります。

さらに、デッキの下にゴミや雑草が溜まると虫が発生する可能性があるため、清掃や除草も必要です。

このように、メンテナンスには時間や手間がかかるため、日々のケアを考慮した上で設置を検討することが重要です。

 

3. 劣化や汚れが生じやすい

ウッドデッキは屋外に設置されるため、雨風や紫外線などの自然環境による被害を受けやすいです。
特に天然木材の場合、経年劣化が進むと色褪せやひび割れが発生することがあります。
また、季節によって落ち葉や砂塵が発生することもあるため、定期的な清掃が必要です。

さらに、湿気が多い環境ではカビやコケが発生する可能性があるため、予防を行う必要があります。
汚れや劣化をなるべく防ぐためにも、日々の手入れと定期的なメンテナンスを行いましょう。

4. スペースに制限がかかることがある

ウッドデッキを設置すると、その分や庭駐車場スペースがなくなることがあります。
特に敷地が狭い場合は、ウッドデッキが他の邪魔をしてしまう可能性があるため、設置前にレイアウトをしっかり確認する必要があります。

また、デッキの設置場所によっては、日当たりや風通しが良くなることもあります。
庭全体のバランスを考慮した上で設置することが重要です。

大きなウッドデッキを設置すると圧迫感が生まれることもありますが、十分なスペースが確保できる場合はより居心地がいい休憩スペースとして活用することもできます。

スペースを最大限に活用しつつ、バランスの取れたデザインを選ぶことで、快適な外構を実現できます。

5. 維持費がかかる

ウッドデッキは設置後も維持コストがかかるため、長期的な費用計画が必要です。
天然木材の場合、定期的な塗装や腐食防止処理のために塗料や道具を購入する必要があります。

また、場合によって、清掃や汚れ落としに専用のクリーナーの購入が必要になることもあります。使用状況や環境によっては、部分的な修理や交換も必要です。

さらに、害虫やデッキ下の除草対策など、思わぬ維持費が発生することもあるためウッドデッキの設置を考える際は、検討段階で耐久性の高い素材選びや、正しいメンテナンスを続けられるかも確認しておきましょう。


4. ウッドデッキ工事の費用相場と工期

ウッドデッキ工事の費用と工期は、素材や施工内容によって大きく異なります。
大体、20万円~60万円が相場とされています。

設置までのスケジュール感は、およそ1週間程度が一般的ですが、基礎工事や庭の整地が必要な場合はさらに時間がかかる可能性もあります。

また、施工業者によっては工期が異なるため、事前にスケジュールを確認しておきましょう。


5. 設置時の検討ポイント

 

ウッドデッキ工事を検討する際には、いくつかの重要なポイントを抑えておく必要があります。

まずは、自宅の庭やリビングの広さに応じた適切なサイズになっているかです。
次に、天然木と人工木どちらの素材を選ぶかです。
見た目やメンテナンスにかかる時間が大きく異なるため、ライフスタイルに合った素材を選びましょう。

また、ウッドデッキは屋外に設置されるため、滑りにくい素材や手すりの設置など、安全性を考慮した設計が求められます。

さらに、設置後の利用方法をイメージし、バーベキューやガーデニングなどの用途に合ったレイアウトも考えた上で、家族全員が快適に使えるウッドデッキを設置できるようにしましょう。

①ライフスタイルに合わせた素材選び

ウッドデッキ工事を検討する際には、家族構成とライフスタイルを考慮することが非常に重要です。

例えば、小さな子どもがいる家庭では、安全に遊べる広さや滑りにくい素材のウッドデッキが求められます。

一方、ご年配の方がいる家庭では、段差をなくすなどバリアフリー設計を取り入れることで安心して使用できる環境が整えられます。

アウトドアが趣味の家庭では、バーベキューやガーデニングスペースとして活用するための十分な広さが必要になるかもしれません。

家族の成長や生活スタイルの変化を踏まえた上で、将来的な用途を考慮した設計をすることも大切です。

 

②予算や環境に合わせた素材選び

ウッドデッキの素材選びは、見た目や耐久性、メンテナンス面に大きく影響を与える重要なポイントです。

天然木は自然な風合いと温かみが魅力ですが、定期的な防腐処理や塗装が必要です。
人工木は耐久性が高くメンテナンスが簡単で、忙しい方や手間を省きたい方に適しています。

また、素材によって価格も違うため、予算とのバランスを考えた選択が求められます。
さらに、地域の気候条件も素材選びに影響します。
湿気が多い地域では、防水性の高い素材を選ぶなど住環境に合わせて最適な素材を選びましょう。


6.ウッドデッキのメンテナンス方法

 

ウッドデッキを長期的に活用するには、定期的なメンテナンスがかかせません。
ゴミや落ち葉が多く集まり溜まりやすい場所でもありますので、こまめに掃除をしましょう。

特に天然木の場合、雨水や湿気が木材を腐敗する原因になるため、防腐剤の塗布が必要です。

また、紫外線による色褪せを防ぐために、年に1〜2回は保護塗料を塗ることを推奨しています。人工木材の場合でも、汚れを綺麗に落とすことで見栄えも良くなるため、適度な清掃が求められます。
具体的には以下のようなメンテナンスを行うことがおすすめです。

定期的な清掃: ほこりやゴミが溜まらないよう、定期的に掃除すること
塗装や防腐処理:天然木の場合、年に1〜2回の防腐処理
汚れ防止対策:雨風を防ぐために、簡易屋根の導入検討


7. まとめ

家族団欒

 

ウッドデッキは、家族でくつろげたり、休日に楽しく過ごす空間にできたり、日頃の家事の利便性が良くなるなどの魅力があります。
初期費用やメンテナンスの手間などの課題もありますが、素材選びや設計次第でこれらの負担は軽減することもできます。

また、外観の向上など、設置することで得られるメリットは非常に多いです。
安全性やライフスタイルに配慮した計画を立てることで、家族全員が快適に使えるウッドデッキを設置することができます。ぜひ、今回のコラムを参考にご検討してみてくださいね。

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